ようやく長かった夏が過ぎ、クールビズもあまり見なくなりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。次はウォームビズなんですってね。
さて、今回はアスベストに関しまして…
これほど世に大きく取り上げられたのは、今年6月に端を発したクボタの
一連記事からでしょうか。ヤフーで検索を掛けると多くの処理業者等の
サイトがヒットします。処理方法とすると、「除去」のほか、除去が不可能な
場合の「封じ込め」、アスベストに損傷を受ける可能性がある場合の「囲い込
み」等があるようです。
先日は、友人の紹介で日経新聞の記者の方が、宅建業界の取り組み
状況について、取材を受けました。その時は「様子見」とお答えしましたが、
最近業界紙で、「今のところ、国土交通省は宅建業法の重要事項説明の
対象にアスベストを加えるつもりはないよう」との記事を見つけました。
ちなみに友人の鑑定士は、土壌汚染に準じた扱いになるだろうとのこと。
私も同意見です。
長くなりますが、最後にたまたま当社の扱う事例でアスベストが露見してきた
案件がありますので、ご紹介させて頂きます。以下、小松筆。
ある管財事件で工場の任意売却を進めている中で、アスベスト(石綿)が出てき
ました。アスベストといえば、天然の繊維性鉱物で、耐熱性・電気絶縁などの特性が
あり、古くから保温材などを中心に広く使用されていましたが、最近では、アスベスト
粉じんを吸入することにより、肺がんやアスベスト肺、悪性中皮種などを引き起こす
ことがわかっています。昨今クボタの旧神崎工場の件でマスコミに取り上げられ、
不動産業者の間でも特に工場等の仲介をする場合には神経を使うべき問題です。
ただ今回は、工場の内見時には全く気が付かず、解体業者の見積りをとってみて、
初めてアスベストの存在を知りました。アスベストといえば、天井等に直接吹き付けた
石綿自体が露出したものを想像するのですが、今回のアスベストは一見しただけでは
わからない「アスベストスレート」といわれるものでした。つまり、波状のトタンの内側に
アスベストを含んだ耐火素材をモルタル状に付着させたもので、通常時にアスベストが
飛散するわけではありませんが、解体時には主要構造物と繋ぎ合わせているビスを
手作業でひとつひとつ外していかなければいけないという代物でした。
そのアスベストスレートが面積にして320㎡、撤去費用に㎡単価1万円、総額320万円
の費用が通常の解体費用に加算されることになりました。物件の売却想定価格から
すると大きな比率になるため、売却金額総額及び配分の変更を余儀なくされました。
ただ、今までこういったものがずっと何の手当てもなく様々な解体現場で処理され
てきたことを考えると少々恐ろしい気がいたします。以上。
夏の疲れが出ませんように…
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